2013年07月29日

週末特別号 7月28日 その2.

その2.国の規模とMFI行数

 マイクロファインナンス機関(MFI)は開発援助においては貧困削減のツールとして語られており、確かにそれも一つの事実であろうが、MFI自体も営利目的の一企業として捉えなおすと、MFIの現状がその国の現地企業のビジネス状況を表す一つの指標になりうるのではないか、と考え、当該3か国のMFI現状比較をしてみる。

 国全体の経済規模(GDP名目USD)でみると、ガーナが40710百万USD、コートジボワールがその半分強で24680百万USD、セネガルがさらにその半分強で14159百万USDである。一人当たりの規模でみても並びは変わらず、最大はガーナの1,605USD、コートジボワールが1,244USDで次点に着け、1,032USDのセネガルがそれに続く。ガーナはコートジボワールと国境を接し、国土地形も大きな違いはなく、同緯度で気候も変わらず、それゆえ取れる作物もかわりはないうえ、石油という天然資源を持つ国であるが、現在ではナイジェリアを除く西アフリカにおいては一歩先を進んでいる感が否めない。

 MFIの行数を比較してみると、ガーナが79行であるが、コートジボワールとセネガルがそれぞれ28行、35行という状況と比較すると、ガーナの行数は特段多いと言える。しかし、1行あたりがカバーする人口を見てみると、ガーナの316,000人/行に対してセネガルが363,000人/行と大差なく並ぶ。他方コートジボワールは714,000人/行と倍以上の数字となる。コートジボワールで、同国のMFI機関大手の一つへインタビューを実施した際に、「コートジボワールでは約10年続いた内戦の間に、市民の経済活動が停滞し、多くの小零細企業が事業停止の状況に追い込まれ、彼らを顧客とする多くのMFIも倒産し、現在では30行ほどに減ってしまった。また存続していたとしても、貸付リスクが高すぎるので、ローン供与はせずになんとか自社の維持のみしているという機関も多いと思う。」という声が聞かれた。
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posted by kanekoci at 09:39| Comment(0) | 特別号 | 更新情報をチェックする
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