2013年09月21日

9月20日

本日はJeune Afriqueによるルポ的記事を一本。
記事のほぼ全てを掲載しています。
この国の農業と産業の構造が見えてくるナイスな記事だと思います。
バリューチェーンのすべてを一社が包括するのはどこでもあることと思いますが、コートジボワール(含・アフリカの換金作物生産地)においては、その一社が生産者である小農とプランテーション労働者及びその家族の生活や村のインフラなど全てを抱えている点が、非常に特徴的。
私が取ったパームの林の写真も下につけておきました。

【農業・パーム】Iroboによる赤い金の生産
パームオイルの国際価格が低下しているにも関わらず、PALMCI社の8あるうちの1工場Iroboは35,000トンのパーム原油を生産している。Jeune Afriqueがインタビューした。
アビジャンから西のサンペドロ(SanPedro)に向かう道沿いは、バナナやパームから転作したゴム農園が連なっている。その湿度や気温から、この地域はPALMCI社(Sifcaグループ)のようなアグロインダストリーにとって天国である。PALMCIのIrobo工場は1970年に建設され、年生産量は35,000トン以上で、これはPLAMCIの全生産量の12%を占める。さらに、関連している労働者は3,000世帯に上る。この工場がまさに地域の生活の心臓であるといって過言ではない。PALMCIは同地の3つの保護区、7の村、幼稚園、8の小学校、3の保健所の管理に参加し、工場の入り口近辺には銀行も設置されている。
2012年4月から見られるパーム価格の低下(-33%)の影響を最小化するために、Iroboは生産キャパシティーを向上させてきた。現在では1時間に60トンの生産が可能で、いずれそれも75トンを達成する。PALMCIの売上は2億4600万EUR(2012年)で、7200ヘクタール以上の工業用地で稼動している。農園では労働者10人のうち9人が男性。また、2,000の独立した小農が合計11,400ヘクタールで各自栽培しており、PALMCIはここからも調達している。
Iroboには四駆で工場から15分ほどのところに苗床がある。8.6ヘクタールの広さで55人の労働者によって栽培されているが、ここは唯一女性の労働者がメインの場所である。なぜなら女性はより丁寧にケアするから、というのは工業農園の責任者の弁。Jeune Afriqueが訪問したときは、苗木は9ヶ月となっていて、もう少しで村の生産車に販売される予定とのこと。販売価格は1ユニット750FCFA(約150円)。植え付け後は収穫まで2年かかる。収穫量は、まず1ヘクタールにつき3トン、次に5年で16トン、9から18年で24トン、という伸び具合。その後25年くらいで1ヘクタールにつき10トンになると植え替え時期で、IroboではPLAMCIのパーム株は94%が18年以下とのこと。
収穫シーズンは2月から6月で、1日の収穫は夜明けから始まる。農地では労働者が熟したパームの実が地面に落ちているかを調べる。これが収穫のサインである。収穫は8Mの棒の先に鎌をつけたものを使う。実の周辺部分は腐って農地の栄養となる。農地内輸送については、最近手押し車に代わって、最大50Kgを運べる牛に引かせるカートが主流になっている。
機械化の計画は現時点ではない。「アジアに視察に行ったところ、我々の農園サイズでは機械化の投資に見合わないことがわかった」と関係者は話す。1日の仕事の最後には、収穫の結果地面に散らばったパームの実を集め、袋につめる。農民は35キロの袋を軽々と頭に載せて運ぶ。
3つの協同組合が集まり、小農たちはIrobo工場の加工量のうち40%分を供給しているが、3ヘクタールのパームと3ヘクタールのゴムを生産している農民によると、収穫頻度は1ヶ月に2回、生産能力は低く、1ヘクタールにつき10トンとのこと。
PALMCIとして、このような供給源を確保することは重要であるが、供給確保の競争は同地50km間に工場を建設している他企業との間で激しくなっている。加えて、小農が直接Abidjanに直接販売することも考えられる。「現場で我々は、農家がロイヤリティーをつけてマーケティングできるよう促進している。」とはSifcaの持続的開発課長の弁。同社は農家にたいして適正な価格で設備を販売し、ガイダンスも提供、健康ケアへのアクセス・ファシリテート、健康保険への加入までも支援している。しかしながら、小農の生産のうち65%しかPALMCIには届かないとのこと。
パームは収穫直後、酸化を最小限にとどめるため、可能な限り24時間以内に加工されなければならない。工場の前では、140人の労働者が絶え間なくトラックで荷卸をしている。
収穫ピーク時には、保管エリアは3,500トンまでの保管が可能である。コンベヤーに荷卸され、まずは品質低下を防ぐために殺菌され、その後実が分離される。そしてその実がこねられて絞られる。
運用コストの削減のために、PALMCIはバイオマスボイラーを導入し、必要なエネルギーの70%をまかなっている。生産サイクルの最後に、このカロチンが豊富な「赤い金」は精油を行うSania社(Sifcaグループ)にトラックで送られる。精油と脱臭がなされ、ついにパーム油として販売される。地域の需要を考慮しており、Iroboの従業員は笑顔となっている。毎年、西アフリカ地域の現地生産の不足を補うため80万トンのパーム油がアジアから西アフリカに輸入されている。
Jeune Afrique
http://economie.jeuneafrique.com/entreprises/entreprises/agro-industrie/19524-huile-de-palme-irobo-la-fabrique-de-lor-rouge.html

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posted by kanekoci at 07:35| Comment(0) | 産業ニュース | 更新情報をチェックする

2013年09月20日

9月19日

今日は直接産業ネタではないですが、興味深いニュースを一本。
コートジボワールの内戦時代を描いた映画について。


【社会・映画】「Run」コートジボワールの内戦について描いた初めての映画
フランス・コートジボワールのPhilippe Lacote監督(42歳)によって作成された映画「Run」は「Jeune Patriotes」(若き愛国者 *前大統領を支持する若者を中心とした政治団体、内戦中にはフランスをはじめとする外国人や移民に対しての暴力行為が扇動された。)に参加した青年を描いたものである。
総製作費は180万EURで、7パーセントをコートジボワール政府が支援している。完成は2014年の予定。
Jeune Afrique
http://www.jeuneafrique.com/Article/ARTJAWEB20130919135121/cinema-laurent-gbagbo-fpi-jeunes-patriotescinema-run-premiere-fiction-sur-la-crise-en-cote-d-ivoire.html

セネガル
【貧困削減】貧困削減プログラムの開始

セネガルでは、最貧困層世帯向けのキャッシュ・トランスファー事業が9月16日から開始された。予算は100億FCFAで、2017年までに25万人に対して実施される。
事業初日の16日には、ティエス州(Thies、ダカールから東に70Km)チルマハ(Thilmakha)市の20世帯に対して実施され、四半期に一度25,000FCFを5年間受給する予定。対象世帯となる基準は、極度の貧困にあり、世帯に6歳から12歳までの学童期の子供が最低でも一人いること。配布を受けるための義務は、学校への登録、子供が学校を継続し、それをモニタリングすること、そして、出生登録がされていること、の3つである。
今年は50,000世帯が受給する予定。
Jeune Afrique
http://economie.jeuneafrique.com/regions/afrique-subsaharienne/19710-le-senegal-inaugure-son-programme-de-lutte-contre-la-pauvrete.html


posted by kanekoci at 11:14| Comment(0) | 産業ニュース | 更新情報をチェックする

2013年09月19日

9月18日

【農業・課税】ゴム生産への新たな課税
コートジボワール政府は、生産者収入に対して2.5%、工場の売上に対して5%の課税を新たに設定したが、それに対し、コートジボワール天然ゴム生産者専門組織(l’Organisation professionnelle des producteurs de caoutchouc naturel de Côte d’Ivoire :Opapcanci)代表は、「最近の市場でのゴム価格の低下と合わさり、ネガティブなインパクトが非常に大きく、当地ゴムセクターの存続に関わるので、この施策については再考してほしい」と訴えた。
ゴムは計15万8000ヘクタールで13万の生産者が25万6000トンの生産をしており、加工企業は12社、16の加工工場が存在している。世界においては7番目のゴム生産国である。
L’intelligent d’Abidjan
http://news.abidjan.net/h/473079.html

ギニア
【投資・運輸交通】Bolloreがギニアでコナクリ-カベレン間の鉄道敷設計画

ギニアAlpha Conde大統領は14日、コナクリ港を訪問し、Bollore Africa Logistics(BAL)社が請け負っているターミナル拡張・近代化工事の進捗を確認した。2011年に開始したこの工事は2014年5月までに完了する予定で、BAL社社長によると現時点での進捗度合いは65%とのこと。2.7ヘクタールの保管用地のために5ヘクタール分埋め立てを実施する。
また、総長42Kmの鉄道は、コナクリ近郊のカベレン(Kagbelen)から港までつなぐもので、BAL社がコンセッション契約で実施する。費用はBAL社の自己資金1400万EUR。
Jeune Afrique
http://economie.jeuneafrique.com/regions/afrique-subsaharienne/19686-guinee--bollore-realisera-la-ligne-ferroviaire-conakry-kagbelen-.html


*昨日の記事、タイトルを9月18日→9月17日に訂正し、魚介類輸入に関する記事について、ブログ筆者が補足情報を入れておりますが、そのデータ参照元を追記しております。



posted by kanekoci at 07:43| Comment(0) | 産業ニュース | 更新情報をチェックする

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