2014年09月25日

9月24日

【石油】コートジボワール-ガーナ間の海上境界線紛争
海上境界線の確定にかかるコートジボワールとガーナの間での第10回協議が不調に終わり、ガーナは国際海洋法裁判所(在ドイツ・ハンブルグ)に対して紛争解決要請を出した。
9月23日にアクラで開催されたプレス会議では、ガーナ司法大臣Marietta Brew Appiah-Opongは、ガーナ側のこの決定がガーナの国益と、協議対象の海上境界線にかかっている地域にある油田に大規模に投資している石油会社の利益を守るために下されたものであると説明した。
二国間の海上境界線は公式に定められたことはなく、長い間暗黙に、双方尊重してきたものである。2010年にTullow OilがオフショアのTweneboa区域に鉱床を発見して以降、海事関連の激しく辛らつな要求が重なり、アビジャンとアクラに対して協議交渉する二国共同事務局を設立させた。昨年2月に二国間で海上境界確定方法について合意し、6月までには双方合意可能な解決方法を見つけるとしていたが、失敗に終わった。
今回のガーナの要請により、判断は海洋法裁判所にゆだねられることになったが、それは確定的で強制力のあるものとなる。裁定者は5名、うち2名は各国から1名ずつ選出される。ガーナは1996年から2005年にかけて同裁判所で勤務し、1999年までは会長をつとめていたThmas Mensah氏を裁定者として選出した。
Jeune Afrique
http://economie.jeuneafrique.com/regions/afrique-subsaharienne/23133-le-ghana-demande-a-lonu-de-trancher-son-differend-maritime-avec-la-cote-divoire.html

【製造業・アルコール飲料】ビール市場におけるLBI社の成長
Eurofindグループ企業であるLes Brasseries ivoiriennes(LBI)社は、同社のビールブランドNumber One(セグメント:エントリー)とGold 5.5(同:プレミアム)でもって、この1年でフランスCastelグループ企業であるSolibra社のモノポール状態であったCIアルコール市場に風穴を開けることに成功した。どちらも、消費行動を覆し、リーダーたちに市場アプローチの方法を見直させるのに十分であった。
LBI社は新規参入以降2013年上半期ですでに市場の12%をとっているが、まずは若者をターゲットとして定めた。マーケティング業務と、2013年10月にアビジャンのヨプゴン地区で開催されたビールフェスティバルに参加するなどしてプロモーション活動を増やし、自身のブランドの可視化を急速に進めた。
同社はまた、市場への潤沢な製品供給を実現するための流通ネットワークを立ち上げる一方で、現地レストランのオーナーに対し、レストランの顧客に対して同社製品の宣伝を確実にしてもらうためのプレゼント攻勢もかけた。
結果は確実以上のもので、2014年には売上が2013年70億FCFA(約1070万EUR)から倍増することが見込まれている。イギリスのコンサル会社Euromonitor Internationalの推計によると、Number Oneは今日では市場の28%をとっている。Solibra社のBock 66がとっている36%も遠くない数字だ。
同社ヨプゴン工場の年間生産能力は25万ヘクトリットルで、さらに42万5千ヘクトリットルまで増やすべく、ボトル詰め工程拡張を計画している。しかし同社にとって重要なのはCastelの後追いをすることではない。年6-8%の成長率で2013年には2億3500万EURまで急成長している市場において、二大ブルワリーを差別化していくことである。
*ちなみに、仏語圏アフリカのアルコールの最大消費国はカメルーンで年間20リットル/人。対するコートジボワールは11リットル/人。
Jeune Afrique
http://economie.jeuneafrique.com/regions/afrique-subsaharienne/23063-les-brasseries-ivoiriennes-mettent-la-pression-eco.html


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2014年09月23日

9月18日、22日

9月18日
【投資・資源管理】ブタンガス貯蔵庫の新設

スイスのAOGグループ企業であるOryx Cote d’Ivoireは、4,000㎥のキャパを持つブタンガス貯蔵庫を新設した。これによって今までの5倍、計5,300㎥以上の貯蔵キャパを持つこととなる。投資額は約65億FCFA(1000万EUR)。
同社は2005年から2013年にかけて、特に流通網の配置とブアケの貯蔵センター(1,100トン)のリハビリに計70億FCFAの投資を実行している。
同社社長によると、同社の貯蔵庫新設によって、コートジボワールは今まで2,000トンであったブタンガスの貯蔵を5,000トンまで高めることができるとのこと。
石油製品の貯蔵と流通を専門とする同社は2004年から当国に進出しており、年47,000トンの販売量(市場の27%を占める)を誇り、の貯蔵キャパを保持している。競合は仏Total社とコートジボワールPetro Ivoire社。
コートジボワール全体のブタンガス貯蔵キャパは2010年には5,000トンであったが、2014年には約3倍の14,500トンまで増えている。ガスの消費に関しては2012年の154,000トンから2014年には200,000トンに上昇しているが、当セクター専門家によると今後400,000トンまで急速に上昇することが見込まれている。
Jeune Afrique
http://direct.economie.jeuneafrique.com/regions/afrique-subsaharienne/23084-cote-divoire-oryx-investit-65-milliards-de-f-cfa-dans-un-terminal-gazier.html

9月22日
【ビジネス環境・公共入札】コートジボワール公共契約レビュー結果

2011年から2013年にかけて結ばれた公共契約60件をレビューしたところ、そのうち95%がコートジボワールにおける法規制の観点から相対取引をするのに正当な理由が見当たらないケースであったことが、国家公共市場法規制局(ARNMP)によって明らかにされた。
同局によると、公共支出における相対取引割合は2011年には30%であったものが、2013年には56%まで増えている。また、2011年から2013年に掛けての同形態での契約の合計金額は5000億FCFAに上っていることが、別途報道されている。
公共市場法によると、相対取引は、特に即時の介入が必要で公共入札をかけていると受け入れられない遅れが発生するといった特定の条件化でのみ結ぶことができる、としている。しかしながら、ARNMPによると、監査対象となった契約の75%は、法によって規定された締結まで45日間というルールを越えて100日間までかかっていたり、17%に至っては400日間もかかっていた。
ただし、公共入札は良好に機能していることも説明された。ARNMPは、相対取引はあくまでも例外事案であるべきとし、政府に対しては相対取引可能な予算の上限を設定することを提言した。
Jeune Afrique
http://economie.jeuneafrique.com/regions/afrique-subsaharienne/23091-cote-divoire-un-audit-revele-des-abus-dans-la-passation-des-marches-publics.html

【金融・民間への融資】コートジボワール金融セクターの成長
銀行による企業への支援が十分ではないとのアラサン・ウワタラ大統領の指摘に対して、金融セクターの専門家が回答した。コートジボワール銀行・金融機関専門協会(Apbef-CI)の事務局によると、コートジボワールの金融市場はより良い状態になってきており、2014年上半期のリソースと分配は、2013年同期と比べてそれぞれ25%と24%増となっている。5兆2197億FCFAが金融機関が収集し、うち97.32%、5兆802億FCFAが経済へのファイナンスに充てられた。より詳細には4兆1446億FCFAが顧客への融資、9800億FCFAが銀行間融資に充てられている。また、顧客融資のうち77.9%は民間企業で、15.5%が個人客であるとのこと。
Ivoire-Presse
http://news.abidjan.net/h/511211.html


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2014年09月18日

9月17日

9月17日
【インフレ】セネガルの価格上昇はコートジボワールに比べて緩やか

EUが支援しセネガル商業省が実施した調査によると、いくつかの製品の価格上昇は、コートジボワールに比べるとセネガルのほうが緩やかであると同省が発表した。
二カ国ともに2008年の食糧危機以降、物価の上昇は続いているが、セネガルのほうがコートジボワールよりも価格は安く抑えられており、消費財の流通状況もより良好である。
調査は両国の第二の都市や地方でも実施され、調査対象とした製品は、米、油、佐藤、粉ミルク、パン、たまねぎ、にんじん、工業加工用トマト、家庭用石鹸。同調査によって、小売と卸セクターの機能が理解され、適切な価格での製品流通のための改善ポイントが明らかにされると同時に、消費者にとってはベストプライスを把握できること、政府にとっては消費者団体を含む経済パートナーとの会話の質を強化することにつながる、としている。
APS
http://news.abidjan.net/h/510806.html

【インタビュー・インフレ】ガーナ経済見通し
ゴールドマン・サックス勤務で2012年からIC SecuritiesのM&A部署で勤務しているガーナ人銀行家John Gadzi氏に、ガーナ経済の切り札と課題について聞いた。
●ガーナの民間企業は同国の経済危機にどのように対応しているのか?
企業が最初にすることは、費用上昇分を消費者に負担させることである。それは当然インフレを助長することになるが。企業家は同時に、出張費などの経常費を削減したり、投資時期を遅らせたりする。または、輸入品の代わりに国内品を用いたり、貿易ビジネスを促進しようとしたりもする。
●投資家にとってガーナはいまだ魅力的な国であるか?
危機に関わらずビジネス環境は、特に現地通貨で投資していれば、今も魅力的といえる。IMFの支援は通貨レートを安定させるだろう。長期的には、この国の切り札として、政治的安定、Doing Businessでの上位ランク保持、今後4年間での石油生産倍増、発電所に届くガスパイプライン建設、などが挙げられる。
●ガーナ政府は現地生産を奨励しているが、政府自身は企業の経済活動を適切に支援しているか?
現地生産は非常に大きな課題。電力網の脆弱さは企業を発電企業に頼らざるを得なくさせており、生産コストを上げる要因となっている。さらに。ECOWAS共通市場は、本来は規模の経済を実現させるものであるはずなのに、「紙」しか存在していない状態。例えばナイジェリアへの輸出はいまだ難しい。
●現地の銀行は企業を支えるのに十分な役割を果たしているか?
企業の資本を強化する努力はされているが、銀行にとっての大きな問題は、銀行が企業に融資するリスクをとるよりも、政府から22%の金利を提案している短期国債を好んでいること。
Jeune Afrique
http://direct.economie.jeuneafrique.com/managers/decideurs/22983-john-gadzi-produire-localement-reste-un-grand-defi-eco.html
*ガーナ経済危機について、以下もあわせて読むととても分かりやすいです!
http://nexi.go.jp/webmagazine/country/005415.html




posted by kanekoci at 05:42| Comment(0) | 産業ニュース | 更新情報をチェックする

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