海上境界線の確定にかかるコートジボワールとガーナの間での第10回協議が不調に終わり、ガーナは国際海洋法裁判所(在ドイツ・ハンブルグ)に対して紛争解決要請を出した。
9月23日にアクラで開催されたプレス会議では、ガーナ司法大臣Marietta Brew Appiah-Opongは、ガーナ側のこの決定がガーナの国益と、協議対象の海上境界線にかかっている地域にある油田に大規模に投資している石油会社の利益を守るために下されたものであると説明した。
二国間の海上境界線は公式に定められたことはなく、長い間暗黙に、双方尊重してきたものである。2010年にTullow OilがオフショアのTweneboa区域に鉱床を発見して以降、海事関連の激しく辛らつな要求が重なり、アビジャンとアクラに対して協議交渉する二国共同事務局を設立させた。昨年2月に二国間で海上境界確定方法について合意し、6月までには双方合意可能な解決方法を見つけるとしていたが、失敗に終わった。
今回のガーナの要請により、判断は海洋法裁判所にゆだねられることになったが、それは確定的で強制力のあるものとなる。裁定者は5名、うち2名は各国から1名ずつ選出される。ガーナは1996年から2005年にかけて同裁判所で勤務し、1999年までは会長をつとめていたThmas Mensah氏を裁定者として選出した。
Jeune Afrique
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【製造業・アルコール飲料】ビール市場におけるLBI社の成長
Eurofindグループ企業であるLes Brasseries ivoiriennes(LBI)社は、同社のビールブランドNumber One(セグメント:エントリー)とGold 5.5(同:プレミアム)でもって、この1年でフランスCastelグループ企業であるSolibra社のモノポール状態であったCIアルコール市場に風穴を開けることに成功した。どちらも、消費行動を覆し、リーダーたちに市場アプローチの方法を見直させるのに十分であった。
LBI社は新規参入以降2013年上半期ですでに市場の12%をとっているが、まずは若者をターゲットとして定めた。マーケティング業務と、2013年10月にアビジャンのヨプゴン地区で開催されたビールフェスティバルに参加するなどしてプロモーション活動を増やし、自身のブランドの可視化を急速に進めた。
同社はまた、市場への潤沢な製品供給を実現するための流通ネットワークを立ち上げる一方で、現地レストランのオーナーに対し、レストランの顧客に対して同社製品の宣伝を確実にしてもらうためのプレゼント攻勢もかけた。
結果は確実以上のもので、2014年には売上が2013年70億FCFA(約1070万EUR)から倍増することが見込まれている。イギリスのコンサル会社Euromonitor Internationalの推計によると、Number Oneは今日では市場の28%をとっている。Solibra社のBock 66がとっている36%も遠くない数字だ。
同社ヨプゴン工場の年間生産能力は25万ヘクトリットルで、さらに42万5千ヘクトリットルまで増やすべく、ボトル詰め工程拡張を計画している。しかし同社にとって重要なのはCastelの後追いをすることではない。年6-8%の成長率で2013年には2億3500万EURまで急成長している市場において、二大ブルワリーを差別化していくことである。
*ちなみに、仏語圏アフリカのアルコールの最大消費国はカメルーンで年間20リットル/人。対するコートジボワールは11リットル/人。
Jeune Afrique
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